Ref Leather Produced by KADOYA

クリーニング適正診断

事例紹介

2013.3.11

S.A様(東京都)

クリーニング前

クリーニング後

今回は「ハロウィンパーティでついてしまった『血糊』を落としたい」とのご依頼でした。

これまでに血液の付着除去依頼は何例か承っていましたが、「血糊」という例は初めてでした。しかも、ご依頼品は黄色いオイルドレザーという珍しい革質でした。

血液の付着については、血中の成分が革内部のたんぱく質と結合し易いのか、完全にはおとし難い傾向にありますが、今回の血糊は恐らく水性顔料が主成分の筈。落とせる筈ですが断言はできません。更にご依頼品のオイルドレザーは洗うことで色合いの変化が出易い傾向の革質です。

事前に完全な除去はできないかもしれないことと、色合いの変化が生じるリスクをご説明した上で作業させていただきました。

作業は担当した職人が、落ち具合と色合い変化の有無を見ながら慎重に洗い上げたものです。

結果、血糊は無事除去でき、色合いにも変化はないと判断できる洗い上がりとなりました。血糊の他、黒ずみもおおむね軽減できました。

初めて経験する種類の汚れや革質においては、私どもでも洗い上がりは予見しきれないケースがあります。しかし、この様なケースを承らせていただく事で、更に経験が深まります。

それにしても、自分の周りでは「ハロウィンパーティー」というものを経験したことがないのですが、意外と浸透しているんですね。