Ref Leather Produced by KADOYA

クリーニング適正診断

事例紹介

2013.5.28

Y.T様(東京都)

クリーニング前

クリーニング後

さて、6月が近づき各地で梅雨入り宣言が出ていますね。特にこの時期、皮革製品を悩ませるのがカビですね・・・。

今回のご依頼品もカビが発生してしまったウエスタンブーツです。洗いの結果は前後を見比べてみて頂ければ一目瞭然ですね。

ここで、長くなりますがカビに関したお話を。

これまでにも何度かご紹介してきましたが、カビが発生した商品については表面に付着したカビは除去可能ですが、革の組織深くにカビの菌糸が入り込んでしまうと完全な除去は困難です。また、カビの種類によっては色素を出すものがあり、この色素が浸透してしまうとクリーニングでは除去できません。こうした「カビ染み」の隠ぺいはリカラーでしか対応できませんし、色合いによっては綺麗に隠せない可能性もあるのです。

カビは「生やさない」、「早期発見、除去」が重要です。

革はたんぱく質の塊であり、カビにとって栄養そのものです。これに気温と湿度の条件が揃ってしまえば発生の可能性がつきまとうものであり、絶対生えないと保証できる対策はないのではと思われます。

一番有効的なのは「常に使用すること」ですが、これからのシーズンはそうもいきません・・・。

では、保管時に大切なのは「密閉された高温、多湿の場所を避けること」です。温湿度管理機能の付いたクローゼットをお持ちの方は問題ありませんが、自分の様なアパート住まいではそうはいきません。このような環境ではクローゼット内での保管は避け、部屋の中などの空気が循環する場所で、不織布を掛て吊るし干しにすることがお勧めです。

と、ここまで偉そうに述べている私ですが、このような仕事をしていながら自分のチャップスをカビさせた事があります・・・。しかし、同じ状態に保管していた自分の革ジャンはカビていなかったのです!!なぜ!?

その答えは・・・まさかの「続く」です。