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上下スライダー付ファスナーについて

【クリーニング前】
【クリーニング後】

現在、クリーニングと同時に修理希望されるお客様が増えてきております。
補修依頼で圧倒的に多いのは、ファスナー交換になります。

ファスナーにも様々なメーカー、サイズ、素材、そして形状などがございます。
使用状況により独特な経年変化を醸し出す為、レザー同様に拘りを持っているお客様も多いかと思われますが、破損状況によっては現ファスナーの流用不可となり、パーツごと交換しないと対応できないケースが多々ございます。

破損状態を確認すると、その大多数が「取扱い方」に問題があるように思えます。
上手く着脱できない時、強引な方法で対応していませんか?素材によっては、簡単に使い物にならない状態になってしまいます。
特に「上下スライダー付ファスナー」はその傾向にあります。
個人的な見解(経験を元に)ではございますが、取外し方(コツ)を御説明させて頂き、参考にして頂ければ幸いです。



ファスナー・パーツの中でも、破損が最も生じやすい差し口。
〇枠部分は、特にデリケートに扱いたい部分でもあります。

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裾(ファスナーエンド付近)を抑えて着脱する方法が一般的かと思われます。違和感なく対応できれば問題はございせん。
しかし、ダブルスライダーになると上手くいかない経験をされた事はありませんか?
特に「差し込み」以上に、「外す」時に手間が掛かり易いです。

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そこで画像のような持ち方(着用時には逆手)を試されてみてはいかがでしょうか?
ポイントは、スライダーがしっかりとファスナーエンドに収まっている状態で、片手で裾を固定し、もう片方の手で前立て部分(ファスナーレール含む)を持ちます。その際、ファスナーエンドより10㎝位上の部分をつまむが理想。
前立て部分を、小刻みに左右へ振ると同時に上方向(外す方向)へ軽くひっぱると、無理なく外れるかと思われます。
※画像ファスナーは「右差し」になりますので、「左差し」の場合は持ち方が逆になります。

以上、ファスナー着脱時にストレスを感じられている方は、一度この方法で試されてみてはいかがでしょうか?

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