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LEATHER JACKET CLEANING

革ジャンクリーニング

革ジャンを洗うにはまず、その革ジャンの状態を調べることが大事です。水洗いをするか、それともドライクリーニングにするか、その判断には経験をが必要となります。

カビなどが発生している場合は水洗いクリーニング、年季が入って革に油分がなくなっている革ジャンにはドライクリーニングと、様々な革ジャンを見て、補修を行ってきたカドヤの経験がここでも活かされます。

事前検品

写真撮影と事前の検品は、水洗い、ドライクリーニング全ての商品に共通して行われます。

写真撮影

まず、全ての商品は事前に写真撮影致します。全体の他、留意点や破損箇所は拡大撮影し、事前、事後比較用の資料となります。この段階で洗いの方法を決定し、振り分けます。

検品

汚れやキズの状態、臭いについても詳細検品を行い、チェックリストへ記入します。革だけでなく裏地やポケットの中、付属品の有無等の詳細も記録しています。

水洗いクリーニングの手順

臭いが気になるもの、カビや水溶性の汚れ等が付着した革ジャンや、オイルドレザーなどのドライクリーニングでは色合いの変化が出る可能性の大きい革質については、水洗いクリーニングが適しています。水洗いクリーニングは洗いと栄養補給が大きく2段階に分かれるのが特徴的なクリーニング方法です。

STEP ①

前処理

ポケット内などに溜まった糸くずや埃はエアブラシを用いて事前に除去しておきます。カビや泥汚れ等は水洗いに入る前に水拭きや洗いで事前に除去します。

お客様愛用の革製品に傷をつけないよう、ベルトのバックルや大型ファスナー等の金属パーツにはマスキングを施し、保護します。

STEP ②

水洗い

数種類のブラシやスポンジ等を使い分け、ステッチやファスナー、シャーリング等の細かい所まで手作業で洗います。

除去力の異なる洗剤の使用とブラッシングの力加減は、革の状態と汚れの種類を見極め職人が判断しながらの作業となる為、非常に繊細な作業です。

手洗い後、洗濯槽内で短時間の攪拌と脱液を行う事で、透明だった洗濯槽内の溶液は茶色く変色し、革ジャンからはカビ臭さが消えます。

STEP ③

栄養補給

専用コンディショナーの溶剤に漬け込み栄養補給を行います。漬け込み時間は色合いや革質、状態により職人が判断致します。

個人のお手入れでは革の表面にオイルを塗布するに留まるものですが、表裏から栄養分をじっくり浸透させる事で保湿成分を充填する事ができます。

STEP ④

乾燥

乾燥時の型崩れを防ぐ為、しっかりと形を整えてから乾燥作業へ。型崩れを防ぐ干し方にもノウハウがあります。

製品によって乾燥に要する時間も勿論違います。例えば革ジャンだと約7日~10日間の自然乾燥を十分に行います。


ドライクリーニングの手順

臭いが気になるもの、カビや水溶性の汚れ等が付着した革ジャンや、オイルドレザーなどのドライクリーニングでは色合いの変化が出る可能性の大きい革質については、水洗いクリーニングが適しています。水洗いクリーニングは洗いと栄養補給が大きく2段階に分かれるのが特徴的なクリーニング方法です。

STEP ①

前処理

水洗い同様に、エアブラシで大きな汚れを除去した後、汚れの付着した箇所へ下処理剤を浸透させます。 下処理剤には油性の汚れに適したもの、水性の汚れに適したものをそれぞれ用い、ブラシも使い分けて細かな箇所まで下処理を行います。この下地処理に職人のノウハウが活きてきます。

STEP ②

洗い

下処理を済ませた革ジャンをドライ機械へ投入。洗いの時間は汚れの状態、革質等から判断して設定します。

数分の洗いに引き続き、機械の中で時間を掛けた脱液が行われます。溶剤にコンディショナーが含まれているため、この段階で栄養補給も完了します。

STEP ③

乾燥

時間を掛けたタンブリングを行う為、金属パーツのマスキングは水洗い以上に厳重に行い、型崩れを防ぐ為に専用のネットへ入れます。

中温の回転ドラム内でじっくり時間を掛けて乾燥させます。 ドラム乾燥が終了後は、型崩れを防ぐよう整えてから更に自然乾燥します。こちらも製品によって乾燥時間は異なりますが、ジャケットで10~14日間程かけて十分に溶剤を飛ばします。


表面処理

「革内部のなめし脂が抜けきっている(ひび割れ、破れ、銀面の剥がれ、硬化、萎縮等)」、 「ステッチが著しく劣化している(ほつれ、切れ、軽く引っ張るだけで切れてしまう等)」、 「染料の定着堅牢度が低く色抜け、色移りを起こしてしまう」といった症状がある商品においては、 クリーニング作業によって2次破損を起こす可能性が高い為、基本的にクリーニングをお受けすることができません。 但し、お客様からの強いご要望(ビンテージ品にカビが生えてしまった等)を受け、 且つ2次破損が生じるリスクを伴うことを十分ご理解頂いた上で特別に行わせて頂く対応として「表面処理」があります。

汚れ除去力やトリートメント効果については、通常のクリーニング作業に比較して劣る点は否めませんが、商品へ与えるダメージを極力抑えてできる限りの汚れ除去として特別に対応する方法です。 商品の状態によっては表面処理でも対応し兼ねることもございます。対応可否の判断は現物拝見後とさせて頂きます。

通常クリーニング作業では水溶液や油性溶液に商品を浸し込みして洗いを行いますが、劣化の激しい革ではこの際の攪拌や水分を含んだ自重に耐えられない可能性があります。

この為、「表面処理」においては、各種溶剤への浸し込みは避けて、泡立てた洗剤の泡や、専用ローションを使用して汚れ落としを行います。裏地についても対応可能な状態であればできる限り処理します。 決まった手順ではなく、商品の革、ステッチ、裏地等の状態を見た上で職人の判断により作業内容を決めさせて頂きます。


最終検品

事前検品から洗い、乾燥までを終えた全ての商品は、最終検品において汚れの除去、質感変化の有無等のチェックが行われます。無事チェックが完了した商品は、チェックリストに「処理済」のスタンプが押され、依頼主の元へ送られます。

事前にご依頼頂ければ、ファスナー交換等の修理やサイズ直し等も自社での対応が可能です。製造から修理も得意とするカドヤならではの一貫したサービスでお客様ご愛用の革製品をメンテナンス致します。

STEP ①

プレス

使用による経年変化の癖ジワはできるだけ残し、洗い作業において生じたシワは取り除く為に、中温のプレスを使った手作業でアイロンがけを行います。

革の状態によっては熱収縮にも繋がる可能性もあるため、見極めに神経を使う作業となっています。

STEP ②

チェック

プレス後の商品は、事前検品時に記入したチェックリスト、撮影画像と照らし合わせ、汚れ除去の程度、質感変化がないか等、細かくチェックしていきます。

チェックに合格しない点があれば再処理となり、問題の合った箇所を再度処理致します。

STEP ③

オイルアップ

チェックが完了した後、最終仕上げのオイルアップが行われます。既に内部には栄養補給された革ですが、このオイルアップによって更に艶と輝きが増します。オイルアップは薄く、広くが基本。ご依頼品の中にはオイルの塗りすぎが原因のトラブルも多く見られます。

革質や色合いによってはオイルアップできないものもありますが、洗いの段階で栄養補給は出来ているのでご安心ください。

STEP ④

完了

各作業段階で細かく記入されたチェックリストです。

全ての工程を完了した商品は、このチェックリストに「処理済」のスタンプが押され、お客様の元へリフレッシュされた革ジャンが送られます。

価格表

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