革ジャンに最高のメンテを

皮革クリーニングに関するQ&A

Q:革の種類はどんなものでも洗えるの?

A:皮革専用の特殊ソープを用いるため、牛、馬、豚、山羊、羊等の哺乳類や、オストリッチなどの一部鳥類から作られた皮革製品は洗う事が可能です。最終的には現物を拝見した上で判断させていただきますが、革の劣化が見られるものや、形状によっては洗いに適さないものもあります。

爬虫類や魚類などの鱗が剥がれる恐れのあるもの、芯が折れる可能性のある羽毛等は基本的に洗う事はできません。

 

Q:カビは取り除けますか?

A:表面上に付着しているカビは取り除くことは可能です。しかし、革の組織内に深く浸透している場合は完全に取り除く事は困難です。また、カビ菌から出る色素が沈着している場合には、カビがあった場所にシミとして残る事もあります。

クリーニングでカビを除去しても、その後カビが再発生しないと保障できるものではありません。革自体がカビの栄養となるタンパク質で構成されているため、条件が整えばカビは再発生します。

カビを防ぐには、クリーニング後のメンテナンスや保管状況に気を配る他、定期的に着用することが重要となります。

 

Q:臭いが気になるのですが?

A:異臭を取り除く上では「水洗い」が効果的です()。消臭剤等も使用して可能な限り除去を試みますが、臭いの浸透度合いによっては完全な除去が難しい場合もあります。特に「香水」や「古着特有の匂い」などは革への定着度合いが高く、除去が困難です。

また、「カビの臭い」として持ち込まれる製品のうち、何点かについては「カビ臭」ではなく「革のなめし油」や「仕上げ塗料」等の匂いであることがあります。このような革の特性に由来する臭いも除去が困難です。

更に、嗅覚は個人差があるため、除去の度合いの判断にも個人差が生じることはご理解ください。

注:形状により水洗いに適さない商品(ボア付きのムートンや毛皮等)もあり、これらはドライクリーニングで洗います。ドライクリーニングでも脱臭効果はありますが、水洗いに比較して脱臭力がやや劣る傾向があります。

 

Q:縮みは生じませんか?

A:皮革専用ソープを用いた特殊施術を施すので大きな問題はありません。しかし、革は特性として伸縮性を有するため、多少の変化が生じる可能性はあります。特に「革の劣化が激しい製品」や「劣悪な状況で保管されていた製品」や、薄く柔らかい革質の製品などは変質のリスクが高くなります。

なお、クリーニングにより伸縮が生じる場合には、縮むよりも伸びるケースが多い傾向にあります。

 

Q:シミは落とせますか?

A:シミの主成分を判断し、溶解に効果的な洗濯方法で除去を試みます。シミ要因の革への浸透度合いや革質(なめし方法、仕上げ方法)によっては除去が難しい場合も多々あります。特にボールペンやデニムからの移染は、非常に除去が困難です。

革製品は必ずなめされています。なめし工程中には、多種多様な薬品が使用されること、更に、様々な使用環境や保管状況等の要因により変化が生じているものが、シミの要因によって化学変化を起こすこともあるため、一般衣類以上に除去が困難です。

 

Q:革を柔らかくできますか?

A:全般的にクリーニング(水洗い・ドライ)を行う事で、柔らかくなる傾向にあります。ただし、大きな効果が得られない場合もあります。

 

Q:撥水加工ってどんなもの?

A:フッ素粒子を革表面に吹きつけ、定着させる事により、水分や食べこぼしの他、埃等の汚れを付着しにくくする効果があります。特に表面積が大きくなる起毛革(スエード、ムートンボア等)には強くお勧めしています。

なお「防水」ではないため、強い降雨による浸水等を防ぐものではありません。

 

Q:撥水加工の効果はどれくらい持つの?

A:撥水加工施術後の製品の、使用環境や使用頻度によって差異が生じるため、明確な持続期間を示す事はできませんが、数ヶ月間は持続します。頻繁に擦れる箇所から効果は弱まります。

なお、弊社の撥水加工施術後に、お客様ご自身で市販の撥水スプレーを補足的に使用していただくことで、効果を持続させることも可能です。この際には、必ず主成分が、革の通気性を損ねない「フッ素」である撥水スプレーをご使用ください。

 

Q:クリーニングにかかる期間はどれくらい?

A:工場の状況によって変動がありますが、約3週間~4週間のお預かりを基本とします。皮革製品は、一般衣類のように熱を加えての強制乾燥は行えず、時間を掛けた自然乾燥を行うために、このようなお時間をいただきます。